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(社)東京乗用旅客自動車協会 (社)神奈川県乗用自動車協会●1912年(大正元年)
銀座の街に日本で初めてのタクシー走る ▲「タクシー自働車(株)」 |
日本に初めて自動車が入って13年後、早くもタクシーは誕生した。1912年(大正元年)8月5日、数寄屋橋のかたわらに本社を置く「タクシー自働車(株)」がT型フォードを6台そろえて営業をスタート。8月5日を「タッくんの日」としているのはこのことが由来。料金メーターや割引チケット制度を導入するなど、当時としては画期的なものだった。
 ▲T型フォード |
ちなみに料金は最初の1マイル(約1.6km)が60銭、そのあと半マイルごとに10銭。当時の山手線の一区間が5銭、市電が4銭だったことを考えれば、かなり高価な乗り物だったと言えそうだ。
はじめは6台でスタートしたタクシーも、数年後の1921年(大正10年)には、第一次世界大戦による好況で1205台までふくらんだ。[年表へ]
●1927年(昭和2年)
東京市内一円均一 “円タク”時代の幕開け ▲円タク看板とタクシー |
1923年(大正12年)の関東大震災で、自動車は唯一動ける交通機関として注目をあつめ、その流れに乗ってタクシーも飛躍的に発展した。しかし、この頃は料金がまちまちで70種類にもなっていたため、混乱も多く、乗客からの苦情も絶えなかった。 ▲円タクダンピング風景 |
そこで登場したのが、市内一円均一のいわゆる“円タク”だ。1925年(大正14年)に大阪で登場したのを皮切りに、東京でも1927年(昭和2年)から警視庁の後ろ盾で走り出した。しかし、実際は乗客と運転手の掛け合いで料金が決まることが多く、50銭、30銭と値切るのが常識だった。[年表へ]
●1941年(昭和16年)
戦時中、もんぺ姿の行き交う街を木炭タクシーが走ったころ ▲ガソリンも配給制に |
戦時体制が整うにつれて、最も心配されたのは石油資源だった。1937年(昭和12年)にはタクシーの流し営業が禁止になり、その翌年にはガソリンが切符制になるなど少しずつ規制が強化されていった。そして、太平洋戦争の始まった1941年(昭和16年)、ついにハイヤー・タクシーおよびバスのガソリン使用が全面的に禁止された。 ▲木炭タクシー |
ここでタクシーの燃料はすべて木炭、薪などの代用燃料に切り替わることになるが、代用燃料車はガス発生炉の取り付けに費用がかかるうえ馬力もなく、業界にとっては大きな痛手となった。そして、戦火が激しくなるにつれて、タクシー会社の統合がすすんでいった。[年表へ]
●1946年(昭和21年)
戦後の混乱のなか、タクシーも頑張っていた! ▲焼けてしまったタクシー |
終戦で焼け残ったのはわずか1565台。しかし、1949年(昭和24年)に戦後統制令が解かれるとタクシー会社数、台数はアッというまに増え、さらに1950年(昭和25年)の朝鮮動乱による特需ブーム、ガソリン統制解除などの好条件を背景にまた勢いを取り戻していった。[年表へ]
 ▲払い下げられた新車 |
●1958年(昭和33年)
高度成長期、神風タクシー爆走!
東京タクシー近代化センターできる ▲昭和30年ごろのタクシー |
1950年(昭和25年)以降、増車・新会社設立がいったんおさまったタクシーも、ガソリン税、白タクの登場などの業界にとって頭の痛い問題が続出。収入を増やすためには距離を増やすしかなくなったため、無謀運転が一般化した。これがいわゆる“神風タクシー”である。マスコミが騒ぎ、国会でも取り上げられるほどの騒ぎになった。
そうした状況を打破するため、1957年(昭和27年)には ▲無線タクシーを電話で呼び出す |
「神奈川乗用自動車協会」が、1960年(昭和35年)には「東京乗用旅客自動車協会」という、業界の一本化団体ができた。そしてさらなるタクシーのサービスの向上のため、1970年(昭和45年)には東京タクシー近代化センターが誕生、時間距離メーターと深夜早朝割り増し料金を盛り込んだ料金改定を実現させると、まず人身事故が激減した。こうして、“世界一安全な日本のタクシー”への道を歩きだしたのである。[年表へ]
 ▲タクシー防災レポート車 |
●1978年(昭和53年)〜
都内初の乗合タクシー走る
今、いろんなタクシーが街にあふれています!
みんなのために24時間年中無休、東へ西へ 業界一本化、近代化センターの設立によるタクシーサービスの向上はめざましい勢いで実を結び、“日本のタクシーは世界一”と呼ばれるまでとなった。
さらなる利便性を高めるため、ワゴンタクシー、寝台タクシー、福祉タクシー、そして1996年(平成8年)1月には災害時に機動力のあるタクシーの強みを生かした「タクシ防災ーレポーター制度」も発足。今、タクシーは名実ともに“世のため人のため”、日夜町を走り続けているのである。[年表へ]
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